老人ホーム入所者はなぜ幸せそうに見えないのか 高齢者の幸福は「自己決定」で決まる「幸福感は『健康』『人間関係』に次いで『自己決定度』に影響を受ける」とする興味深い論文が、2018年9月に発表されました。神戸大学の西村和雄特命教授と同志社大学の八木匡教授による「幸福感と自己決定-日本における実証研究」です。 この研究は、日本人約2万人の調査を行い、分析したもので、その要旨には「幸福感を決定する、健康、人間関係に次ぐ要因としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えている。自分で人生の選択をすることが、選んだ行動の動機付けと満足度を高める、それが幸福感を高めることにつながるのであろう」とあります。 調査では、以前から他の研究でも指摘されていた「幸福感は若い時期と老年期に高く、35~49歳で落ち込む『U字...2019.11.17 03:39コラム