高齢者の体力が向上した理由。「ギャップシニア」より重要な問題は何か? 高齢者を取り巻く環境で、平成・令和の時代における最も大きな変化は「3世代同居」の激減です。65歳以上の人がいる世帯のうち、3世代同居は1989年に40.7%ありましたが、2019年には9.4%にまで減っています。子や孫の助けを受け、また、子や孫との関わりの中で憩いや癒やしを得ながら暮らす高齢者はこの30年で、4分の1になってしまったということです。 同じ期間、高齢者の1人暮らし世帯は14.8%から28.8%と約2倍になりました。高齢の夫婦のみの世帯も20.9%から32.3%と約1.5倍になっています。このような大きな環境変化を見れば、高齢期の孤独・孤立が問題になるのは当然ですし、“キレる高齢者”が増えているという問題は、承認欲求を...2021.09.11 09:31コラム