「子どもに迷惑をかけたくない」を実現する、たった一つの方法。高齢者と接していて、もっともよく耳にするのは「子供に迷惑をかけたくない」という言葉です。お墓や葬儀、相続などのこともありますが、ほとんどの場合、介護が必要になって子供たちに苦労や心配をかけるのは避けたいというもので、「ピンピンコロリ」「死ぬならガンが一番よい」とおっしゃる人のも介護の負担が子供に及びにくいからというのがその真意でしょう。ただし、深く話を聴いてみると、「迷惑をかけたくない」には単に負担をかけたくないというだけでなく、もう少し複雑な面もあるようです。たとえば、重い介護状態で身の回りのことが自分で出来ないのは自立や尊厳に関わるもので、自分も子供にも耐え難いし恥ずかしいだろう、といった気持ちです。自分の意思で自分の思うように...2023.04.17 00:49コラム
心豊かな高齢期を過ごすために必要な「3つの基地」高齢期の健康維持には、「運動」「栄養」「交流」が重要だとされています。中でも「交流」が大切です。人と話したり、何かに一緒に取り組んだりする機会が失われた孤独な状態を「社会的フレイル」と呼び、これが運動量の低下や食生活の乱れにつながり、身体や認知機能に悪影響を及ぼすようです。ところが、交流が大切だと分かっていてもなかなかその機会に出ていけない人が、特に男性に多くいます。実際、筆者から見て、講演やセミナーの参加者、趣味やスポーツの会などで楽しむ人たちについて、参加者に占める割合は女性の方が圧倒的に多く、男性は多くて3割といったところでしょう。2023.04.10 05:00コラム