老々介護がますます増加傾向に~「令和元年・国民生活基礎調査」解説◆「高齢者のみ世帯」の割合は?令和元年6月時点で日本の総世帯数は、約5,178万世帯で、そのうち、65歳以上の高齢者がいる世帯は約2,558万世帯となり、全世帯の49.4%を占めています。 高齢者のいる世帯のうち、単身が737万、夫婦のみが694万で、これを合わせた1,431万の「高齢者のみ世帯」は全世帯の27.6%となります。要するに、日本の世帯の約半分が「高齢者のいる世帯」で、4世帯に1世帯が「高齢者だけで暮らしている」状況にあるということです。(「高齢者のみ世帯」の男女比は、男性35%、女性65%となっています。) 人口で見てみると、65歳以上の人口は、約3,763万人。そのうち単身で暮らしている高齢者が...2021.01.21 07:24コラム
高齢者の健康維持に必要な「交流」はどうあるべきか高齢期に心身の健康を維持するためには「運動・栄養・交流」の3つが大切であるとされています。高齢者の多くがこれらの点に気を付けており、昔に比べると、元気な人たちが目に見えて増えてきました。2006年に発表された「日本人高齢者における身体機能の縦断的・横断的変化に関する研究」(鈴木隆雄氏)という論文では、歩行速度の観点から、「2002年の高齢者は、1992年の高齢者より10歳程度若返っている」と結論付けています。2002年から20年近くたち、スポーツ庁が実施する「体力・運動能力調査」で、高齢者の身体はさらに若返っていることが分かっているので、今の75歳の体力は30年前の60代前半に相当するくらいになっているのかもしれません。健康維持の3...2021.01.14 02:51コラム