“超高齢社会”にふさわしい「新しい敬老」を考える「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨で、「敬老の日」が9月15日に定められたのは1966年のことです(現在は9月の第3月曜日)。それから60年近くたって、同じ「高齢者」といっても、その姿や在りようは大きく変わりました。 1966年ごろといえば、戦争終結から約20年後ですから、そのときの高齢者は実際に戦地に赴いたり、必死の思いで家族を守ったりして生き延びた人たちです。2022.09.19 12:09コラム
マズローの欲求段階説から考える、高齢期の暮らし方。人間の欲求は、「生理的な欲求」「安全への欲求」「所属欲求(社会的欲求)」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5つの階層からなるとする、有名な「マズローの5段階欲求説」。この理論から、人生100年時代といわれる現代の長い高齢期の暮らし方について考えてみたいと思います。まず、「5段階欲求」について簡単に確認しておきます。第一の「生理的欲求」は生命を維持するための基礎的なもので、睡眠や食事、排せつなどが該当します。「安全欲求」は危険を感じるような環境を避け、健康で安定した暮らしをしたいという欲求。次の「所属欲求」は、集団や組織に属して人間関係を持ち、他者に受け入れられている状態を望むこと。「承認欲求」は、自分が属している集団の人たちから敬意や...2022.09.05 02:04コラム