「70歳まで就業」は高齢者を幸せにするのか?「改正高年齢者雇用安定法」が施行されたのは2013年のことです。これにより、企業は(1)定年制の廃止(2)定年の引き上げ(3)継続雇用制度の導入、のいずれかによって、希望する従業員を65歳まで雇用しなければならなくなりました。さらに、今年4月1日の一部改正法施行によって、70歳まで就業できる制度の導入に努めることが義務化されました。このような雇用延長に対して、筆者は当初、高齢期の暮らしに徐々になじんでいくソフトランディングの期間になるのではないかと想像していました。 雇用延長後はほとんどの人がそれまでとは違う役割になりますし、若い人と同じように月曜日から金曜日までフルタイムで、あるいは残業してまで働くわけでもありません。従って、...2021.04.01 03:14コラム